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送球の基本を整理する その2
- 2010/02/17(水) 22:58:57
内野手のヒント
ー送球のコントロールで大事なこと(2)ー
(前回までの話)
送球の安定は両肩のラインが投げる方向を向いていることが重要。
またそのラインは(水平の)回転の途中ではなく、そのラインから送球が始まること。
そんな意味で話を終えました。
それは、投手にしても野手にしても、送球では相手に胸を見せるのをできるだけ遅くすることが、必要ですからです。
それには、両肩はステップして体重移動が終わるまで投げる方向にラインを作っておく必要があります。
それには、肩の入りすぎからの横回転は不要です。
※肩が入りすぎは戻す際にどうしても横の回転が生まれます。
それでは、肩を入れたまま(相手に背中を見せて)体重移動をして送球時に一気に戻すということはどうでしょう?
これも結局はリリースまでに横の遠心力が効いてポイントが左右にブレるのでパワーは出てもコントロールがよくなることはないでしょうか。
ここからが今回の本題です。
それでは、送球時に肩はどれぐらい入れるのが理想なのでしょう。
結論から言えば、45度ぐらいでしょうか。
それには、 「軸足を相手に直角に前へに出すという基本が出来ているという前提」での話です。
おそらく、この基本を知らない子供(まあ親でもいいですが)は、前方の相手へ投げるだから、“肩のラインをを投げる方向へ一直線にしなさい“と言えば“肩は90度入れなきゃ”と思ってしまうでしょう。
試しに、両足を開いて普通に構え、ボールをキャッチして両足はそのまま、前の相手に両肩のラインを向けようとすると、90度回す必要があります。
それでも、左足を前に出して捕球すると、それだけで両肩のラインが45度ほど入ることになります。
写真で見ればこんな感じです。(MFTより)

当然足を前に出して、ボールを捕球に行けば左肩(右投げ)が前へ出るので、45度肩が入るわけですね。
次にこの写真にあるように、軸足を相手直角に向けて前へ出せば、残り45度で相手に向けて真っすぐな肩のラインが出来上がります。
それが正しい肩の入り方です。
最初に「肩は45度ぐらい入れる」と言ったのはこのことです。
つまり、一歩前へグラブを前へ出して捕球、軸足を前へ出すという流れがあれば、45度ほど肩をいれれば・・・。
と言いたいところですが、この動作を一連の流れで行い、さらに当然テークバックもするので、「慣性力」というのか、「惰性」と言うのか、特別に肩を回すという意識をしなくても直線のラインに向けて回ります。
ですから、矛盾しているようですが、実は正しいステップが出来ていれば、肩のラインを向けるという意識は必要ないのではないかと思っています。
それでも、私が息子によく言ったのは、グラブ手の親指を下に向けながら、相手に引っ張られるようにまっすぐにしてみなさい。(イメージとしては前回の写真の岩隈のような感じ)

この写真では、軸足を前に出して両手を広げれば一番バランスのよい位置は、両肩のラインが相手にまっすぐとなるという説明で使われています。
実は一番バランスがよく安定している形が肩のラインが真っすぐなんですね。
※これは自然の肩の回りを説明したもので、軸足はこんなすぐ前に出すことはないと思います。
よく上半身が固いというか、力が入っている子は、「上半身が動きすぎ」の場合が多いですので、そういう子は軸足の踏み出しと両肩のラインが着地まで真っすぐに保たれているか(上の写真4枚目)という基本に戻ってみましょう。
実はこれほど、肩のラインにこだわるのは、二塁手、三塁手や遊撃手、特に遊撃手では、バッターが打ったボールを正面で捕球した時点で、両肩のラインがすでに一塁を向いていることも多く、それ以上肩をいれる動作は必要ない場合もありますす。
足のステップのみでスローイングの方向と強い送球が必要となってきます。(つづく)
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