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ピッチャーの養成法 その14
- 2007/12/10(月) 17:01:30
ピッチャーの養成法 その14
-肘を上げる方法ー
ピッチャーでなくとも、投げる時は肘を上げなさいと言われます。
どの位置まで上げるかは、ここでも紹介した俗にいうゼロポジションといわれる位置が理想とされています。
今回はピッチャーにおいてはグラブの中でボールを持った手が、一度下がってまた上がるわけですがどこまで下がっているかを書いてみます。
いろんなピッチャーの写真を見てみると、ボールの最下点はほとんどが横のお尻より下の膝近く(手の長さにもよる)です。これにもいろんなタイプがありますがつまり一度だらりとした状態で止まる、又はそれに近い状態まで下げてきてあまり止まることなくそこから肘を上げてくる場合など。簡単に言ってしまえば、力を抜いた状態で一度伸ばす感じということです。
これは、しっかり胸を張る、大きく踏み込むことへの序章ですので、いくら胸を晴れ、しっかり体重を乗せなさいと言ってもこれが出来ていないと、その時間(間)が取れなくなるのでダイナミック(ピッチャーらしい)な投法にはなりません。
これが出来ていない場合、すなわち次の2つのタイプは矯正しておいたほうがよいと思います。この動作はそこそこ「ピッチャー経験を積んだり」又は「体格がついてくれば」直る場合もあるようですが、少年野球の指導においても正しい投げ方を教えておいて悪くはありません。
【直すべきタイプ】
1.だらりとした状態より一塁側(右ピッチャーの場合)へ引き過ぎる子
2.ボールが下まで降りてこないで、途中で肘を上げる動作に入ってしまう子。
それでは、その時点はどのような形であるか投球フォームで見てみましょう。
(この写真はピッチャーがダイナミックな場面へ移る前なので、ネット上でもあまりありません探すのも大変です、動画を見て確かめるのも一法です)
楽天 岩隈選手
中日 川上選手
日本ハム 武田久
しっかりと腕を垂らしています。特に3つめの武田選手は踏み込みの後半に入ってもまだ肘を上げてないように見えます。小さな投手はボールの出所がわかりづらいよう肘が遅れて出てくるといいますが、腕の始動も当然遅いのかもしれません。
次はダルビッシュの動画です。
少し彼はオーバー気味に引いていますが、日本一のスピードと切れですからそれぐらいは普通です。それでも後ろから見て、最下点を通過して自分の背中より出ているのは肘だけだということがよくわかります。
http://jp.youtube.com/watch?v=PfT9CLCdhyc
甲子園でもよくピッチャー交代などで野手が投げることもまれですがあります。その場合は
やはり肘を上げることが早いのですぐ解ります。なかなか両方の投げ方は出来ません。
器用な子はそれなりに出来るでしょうが。2年前のあるチームは全員肘をすぐに担ぐフォームでしたが、これも指導者の好みでしょうか。
学童ではコントロールが気になって腕の振りが小さくなりがちですが、ピッチャーをやることに決まっていれば、ボールを最下点までおろして、軸足にしっかり乗ることだけを練習で取り入れてもよいと思います。
ということで、今回はボールの最下点の話、次回は肘を上げるその方法を。
ピッチャーの養成法 その14:投手には最下点までボールを降ろしてから肘から引き上げているかを確かめなさい。
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この記事に対するコメント
鬼コーチさん 涙はまだまだ先でしょう(^.^)
ピッチャーですか。それは楽しみですね。私の坊主は5年生秋からピッチャーもやってます。まだ数ヶ月です。しかしキャッチボールの時、軸足を投げる相手に必ずまっすぐ踏み出しなさいとは、キャッチボールを始めた時(3年生)から口がすっぱくなるぐらい言っています。
ちょーどピッチャーが、プレートから足をづらしてプレート前の穴ぼこに足を入れる感じです。 それでも、まだ目を離すと、しっかり向けていないこともあります。
すでにやってみえるなら失礼しました。^^;
画像が有り難いです。
うちの息子(現4年)今は一応内野を守らせてもらってますが、春には、ピッチャーでも使えるようにと個人練習中です。僕自身がPの経験があるので公式練習外でのマンツーマン指導になっています。仕事の都合であんまり時間がとれないのが辛いですが…。上記アドバイス、その通りですよね。今度きっちりチェックしておきます。うちのチームでも。